旧藤井邸

設計者:小川安一郎
所在地:芦屋市、建築年:1937(昭和12)年
撮影日:2008年12月24日、撮影:田中栄治

 

小川安一郎は京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)で武田五一に師事し、卒業後住友工作部で住友ビルの内装装飾を担当。スパニッシュ建築を学ぶなど、世界各地の建築や装飾家具のデザインを取り入れて独自の建築をつくりました。1931(昭和6)年に大林組住宅部(内外木材工芸社技師長)に移り、その後阪神間にも多くの住宅を設計しました。旧藤井邸は附属の洋館のみが現存。洋館といっても外観は一見日本建築、でもよく見ると純粋な日本建築ではなく、かなりアレンジされています。